バンダイ:1/48 HG ジャガーノート(汎用仕様)製作記
バンダイのピカピカの新キット、ジャガーノートを塗装、ウェザリングをして製作した記録です。
キット概要
めったに出ない48スケールのキャラクタープラモを見かけたので購入。
2600円 |
このロボはおろか作品についてもミリしらでしたが、ヨンパチのキャラクターキットは本当に貴重なので迷わず購入。
この兵器が出てくるアニメ「86 エイティシックス」は今(2021年春)まさに放送中でアマプラでも見られるようなので、組み立てを楽しみながらアニメも楽しんじゃおうという目論見もありました。
普通のバンダイプラモ |
箱さて、を開けると、7スプルーとシールが1枚でバンダイスタンダードな感じ。
レーナの指にバンダイの気合を見た |
このキットにはオマケとしてヒロイン、レーナのフィギュアが付いてきます。ヨンパチスケールのフィギュアで身長35mmほどしかないんですが、驚いたことに指がちゃんと抜けています。実物みるとびっくりしますよ。
そして驚いたことにこんなに小さいフィギュアなのに結構かわいい。いいオマケだと思います。僕は人形恐怖症の気があるのでフィギュアの類は作らないのですが。
ジャガーノート:パチ組編
今回パチ組するにあたって、道具を縛ってみました。
- タミヤの先細薄刃ニッパー
- 普通のカッターナイフ
- クッションヤスリ#1000(100均)
- セリアのブロックヤスリ(100均)
- ピンセット(100均)
- 古歯ブラシ
パチ組するのにアートナイフは必要ないし、ゲート処理などに必須なヤスリも100均のヤスリで十分です。というかセリアのブロックヤスリはとても使いやすくて快適です。
このキットでプラモを始める人は、無駄な道具を買わないで、その分のお金をニッパーか次のキットに使ったほうが幸せになれますよ。
もしニッパーを買うならタミヤの先細薄刃ニッパーを推奨します。
バンダイのプラモは世界最高の組み立てやすさを誇っていて、このキットも組み立てにまったく不安はありません。だから仮組みなどせずにいきなり組み立て始めても問題まったくなしです。(実際問題なかった)
組み立て説明書に従って、ニッパーで部品を切り出し、2度切りし、ゲートをカッターで追い込んでヤスリでならし、部品をはめ込む。これをくりかえしていくだけ。
キューブヤスリの#800の面をメインで使いながら、クッションヤスリの#1000で仕上げていきます。パーティングラインを消すときはカッターの刃でのカンナがけも併用します。
やすりがけもカンナがけも力を入れないのがコツです。
脚のゲート処理は面倒 |
4本ある脚の部品の処理がこのキットでいちばん面倒な工程です。白い装甲でカバーされている部分(ブルーグレイの部品)はゲートもパーティングラインも見えなくなるので、上の写真を参考にうまいこと手を抜いてください。
部品C1-6などはモールドの狭い隙間をパーティングラインが走っていて、小さなヤスリが欲しくなります。そういうときはスティックヤスリを小さく切りとって↓のように、
ちっこいところはヤスリを切って使った |
切り取ったヤスリの切れっ端をピンセットでつまんでやすりがけするといいのではないかと思います。狭いところのやすりがけには爪楊枝ヤスリなどいろんな方法がありますが、僕は(今のところ)この方法が手間がかからなくて好きです。
はいパチ組終わり。上に挙げた工具だけで製作して、だいたい5時間でした。休みの日のいい暇つぶしになると思います。
アシダカ姐さんよりひとまわり大きい感じ |
うふふ、かっこいいですね。多脚兵器は小学生男子心をくすぐります。無理めな脚の細さもハッタリがきいていて素敵です。
パチ組しながらアマプラでこの兵器(ジャガーノート)が出てくるアニメ作品「86」を見ていたのですが、シリアスな話を真正面から物語るって類の作品で、好感を持ちました。こういう作品があってこそのアニメの豊穣ですよね。どんな風に話が展開するのか楽しみに視聴することにしましよう。(と、このときは思っていました)
ジャガーノート製作:塗装、ウェザリング編
僕は塗装仕上げを好みますので、塗装を行います。
塗装にあたって、ちょっとだけ後ハメ工作を行いました↓
色はロービジ色が似合うんじゃないかと考え、クレオスのラッカー系塗料を使い
- 骨組み:Mr.Colour 307 グレー
- 外装:Mr.colour308グレー+白
のロービジグレーでエアブラシ塗装を行いました。
かわいい |
ピンウォッシュ後 |
ここでいちど光沢クリアでコートし、タミヤのエナメル塗料ニュートラルグレイに少し黒を混ぜたものでピンウォッシュを施します。光沢クリアでコートすることでウォッシングがにじまないようにしたわけです。
また、ニュートラルグレイに白を混ぜた明るい白をリベットの頭などハイライト部を塗ってメリハリをつけます。
パステルが乾燥後、いっしょにお風呂に入って、刷毛を使い、パステルをほとんど落とすつもりで水洗いします。洗剤はつかいません。刷毛では届かない細かいところや奥まったところにパステルが残り「それっぽく」なります。
その後タミヤのアクリル塗料を使い、やや明るいグレーでチッピングし、その後暗いグレーでチッピング。チッピングは筆でやりましたが、スポンジを使ってもよかったかもしれません。
チッピングが終わったら、つや消しクリアでオーバーコートしてツヤを消し、全体を水とアクリル溶剤で溶いた泥っぽい色のパステルでベッタベタに塗ってしまいます。
硯でパステルを擦って使う |
パステルが乾燥後、いっしょにお風呂に入って、刷毛を使い、パステルをほとんど落とすつもりで水洗いします。洗剤はつかいません。刷毛では届かない細かいところや奥まったところにパステルが残り「それっぽく」なります。
ここからは油絵の具、色鉛筆、普通の鉛筆、アクリル塗料、エナメル塗料、ハセガワのミラーフィニッシュなどなどを動員してそれらしく仕上げていきます。
持っているマテリアル全部つぎこむ狂乱の机上 |
ジャガーノートは設定を見る限り機銃と主砲の砲身以外は鋼は使われていないと感じました。おそらくそのほとんどの部品がCFRPかアルミでできているでしょう。そして砲身はさすがにきちんとメンテナンスされているはずです。ですから鉄錆色を使わない方針で(砲身の方針)ウェザリングを進めました。
ウェザリング終了 |
ですが赤錆色を使わずにウェザリングを施すのはなかなか難しく、いろいろ不満がある仕上がりになってしまいました。
とはいえ、まあ完成にしようと気持ちを切り替えつつネットを徘徊していたら、このメカ、ジャガーノートのデザインをされたI-IV(アイフォー)さんのpixivに置いてあるイラストを見つけてしまいました。
いやかっこいいですね。このイラスト。青い補修テープが実に印象的です。
なので真似をすることにしました。
完成 |
ミスターカラー のフタロシアニンブルーに銀を混ぜ、ツールウォッシュで希釈し、ポリイミドテープに吹き、メタリックブルーのテープを作り、イラストを参考に各所に貼り付けました。完成!
(追記:一ヶ月したらテープに塗った塗料がはがれてしまいました。ポリプロピレンのテープにミッチャクロン+塗装、のほうがよかったかもしれません)
反省会
キットの出来はいいです。そして出来上がりはかっこいい。いいメカデザインだと思います。
そして僕もがんばって作りました。個人で楽しむには十分な出来ではないかと自負します。チッピングが単調になってしまっていますがそれはこれからの課題にします。
かっこいいメカの出来のいいキットを機嫌よく完成させてとてもハッピーなはずなんですが、問題はですね、アニメの「86」がいまいち面白くないんです。
このジャガーノート作りながら8話まで見ましたが見るのが何かの罰ゲームなのではないかっていうくらいつらかったです。作品世界にも登場人物の考えや行動にも共感できないというかなんというか。ジャガーノートもあんまり活躍しないし。
視聴していて爽快感がなくストレスがたまるってのはまずいよね。まあいろいろ事情があるんでしょうが、8話までは娯楽作品としてどうなのかと疑問に感じるデキです。
(2021年11月追記 いま15話まで放送されていますが、かなり面白くなっています)
このプラモを作った縁もあるので、最後まで見るつもりですが、面白くなってほしいなあ。
アニメはともかく、せっかくの1/48スケールのプラモなので、同じヨンパチスケールのIS-2さんと並べてみましょう。
おお、意外にでかいぞジャガーノート。IS-2は大戦時のソビエト戦車だから、重戦車といっても小さい方なのですが、同じくらいのボリュームがあります。
タミヤとバンダイのプラモが並ぶって胸熱 |
主砲の口径も遜色なく見えます。IS-2の主砲は122mmライフル砲、ジャガーノートは設定では57mm滑腔砲ってことになってるんですが。
並べるとカメラの画角の関係で大きさを比較しにくいですね。重ねちゃいましょう。
怪獣戦車の趣がある |
なんか生々しくなってしまったけどまあいいや。
同じスケールの異ジャンルのプラモでブンドドするのはとても楽しいのでみんなもやるといいですよ!
以上です。
もしよければ(レギンレイヴをパチ組み)
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