塗装が終わって完成が見えてきたプラモにウェザリングを施していくのはプラモ作りでいちばん楽しい工程かもしれません。特にウォッシング/スミ入れをするとプラモが一気に引き締まるので愉悦です。
しかし「タミヤのエナメルでウォッシングするとプラが割れる」という声を結構見聞きします。それを避けるために油絵の具用のペトロールを使っている方もいるようです。
エナメル溶剤でプラ割れるのか? ペトロールなら大丈夫なのか? どうなんでしょうか。
内寸約26mmのアルミCチャンネルに、30×10mmに切った0.3mmプラ版をはめこんで応力がかかった状態にしておきます。
それぞれのプラ板に筆に含ませた各種溶剤を塗り自然乾燥、放置三日間。溶剤の種類は以下の5種類。
プラ板をCチャンネルからとりはずし、真ん中を二つ折りにしました。そのときの感触は次のようでした。
ブランク(0.3mmプラ板ママ):粘りながら割れる
ガイアカラー薄め液:あっさり割れる
ガイアカラー薄め液(リターダ入り):あっさり割れる
タミヤエナメル溶剤:あっさり割れ、かつグズグズ感がある
ホルベインのペトロール:あっさり割れる
ペトロール:タミヤエナメルXF−1= 9:1:あっさり割れる
エナメル溶剤がいちばんプラを弱くするようです。グズグズ感があります。でも他の溶剤も明らかにプラ板の粘り気がなくなっっていました。どんな溶剤でもジャブジャブとウォッシングするのはよくないようです。
結論:エナメルシンナーでプラは割れる。ペトロールの方がまだまし
(とはいうものの、可動部がほとんどないプラモだとそんなに心配しないでウォッシングしても大丈夫なようです)
追記
エナメル塗料を希釈するとき、ホルベインのオドレスペトロールを使うと溶けません。ペトロールなら溶けます。
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しかし「タミヤのエナメルでウォッシングするとプラが割れる」という声を結構見聞きします。それを避けるために油絵の具用のペトロールを使っている方もいるようです。
エナメル溶剤でプラ割れるのか? ペトロールなら大丈夫なのか? どうなんでしょうか。
実験
エナメル溶剤とペトロールってそんなに違うのか実験してみました。内寸約26mmのアルミCチャンネルに、30×10mmに切った0.3mmプラ版をはめこんで応力がかかった状態にしておきます。
それぞれのプラ板に筆に含ませた各種溶剤を塗り自然乾燥、放置三日間。溶剤の種類は以下の5種類。
- ガイアカラー薄め液
- ガイアカラー薄め液(リターダ)
- タミヤエナメル溶剤
- ホルベインのペトロール
- ペトロール:タミヤエナメルXF−1= 9:1で混合
こんな感じ |
結果
三日後、エナメル溶剤を塗ったプラ板は割れていた。他の溶剤は大丈夫。真ん中のエナメル溶剤だけ割れている |
プラ板をCチャンネルからとりはずし、真ん中を二つ折りにしました。そのときの感触は次のようでした。
折り曲げ時の感触
全水準もろくなっていた |
結論:エナメルシンナーでプラは割れる。ペトロールの方がまだまし
(とはいうものの、可動部がほとんどないプラモだとそんなに心配しないでウォッシングしても大丈夫なようです)
追記
エナメル塗料を希釈するとき、ホルベインのオドレスペトロールを使うと溶けません。ペトロールなら溶けます。
オドレスペトロール(右)にはタミヤエナメルは溶けない ペトロール(左)なら溶ける |
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