タミヤ 1/48 3号突撃砲G型(後期型) 塗装・ウェザリング・完成

この前タミヤのヨンパチ3号突撃砲を組立てました。今回は色を塗ります。

塗装


水溶きアクリル!

 今回は「水溶きアクリル技法」で塗ろうと思ったのです。技法の詳細はリンク先を読めばわかります。水で薄めたタミヤの水性アクリル塗料を筆で塗ると筆塗りなのにムラなしで塗れるってのがウリの技法です。デカールもシルバリングなしで貼れてしまうといいます。ホントに?

ひと塗り
 水性アクリルのダークイエローを説明通りに水でシャバシャバに薄めて塗りました。シャバシャバだから当然スケスケ。上の写真ではサーフェイサーの色が透けてます。
 エアブラシを使いたくなるのをこらえて、2回、3回と塗り重ねていきます。
3回目
 塗り重ねていくと色が立ち上がってきます。そして確かに筆ムラが出ません。グシャグシャとわざと乱暴に塗ったのですが下の塗膜が全然溶けないのでムラは出ないのです。3回目くらいでこれは失敗しないと勝利を確信しました。サーフェイサーが透けなくなるまで5回塗り重ねました。

塗りあがり(5回塗り重ね)
 この水溶きアクリル筆塗りメソッド、とてもいいです。綺麗に仕上がる上にくっさい溶剤使わないですむし、デカールも簡単に貼れます。

 ラッカー系の塗装にデカールを貼るときは、シルバリングがおきないように、いつもはツヤありクリアを吹いてから貼る(それでもシルバリング起こしたりする)のですが、「水溶きアクリル」の上に貼るときはその必要がないといいます。
マークソフターを塗った直後
 
デカールの位置を決めたら、マークソフター、セッターを塗ってそのまま放置するだけでシルバリングを起こさず綺麗に貼れました。上の写真はテストとしてクリア部分が多くシルバリングを起こしやすいデカールを、車体下面に貼った直後の写真です。(マークセッターの上にデカールを置き、少し水を麺棒で吸い取った後にマークソフターをべったり塗りつけた直後)
 デカールがシワシワになっていますが、このまま何もせず一晩ほっとくと、下の写真のように綺麗になります。
一晩乾燥後、きれいになる

 シワは消え、シルバリングも起こしていません。(”INC”の部分が曲がってるのはピンセットで突っついたり余計なことをしたからです)貼り付けた後2週間たった今でもシルバリングの気配はありません。素晴らしい。
(2年経ってもシルバリングしていません:20210302)

 ただ、乾燥後のデカールはテカテカになるので、何らかの方法でツヤを消す必要があります。僕は結局ラッカー系のつや消しクリアを吹きました。

 

ウェザリング 


今回、塗り方を変えたこともあってウェザリングは何をどの順番でやったか詳しく覚えていません。上の写真はウェザリングを始めるときに僕がいつも行う、ピグメントウォッシュです。ピグメントを全体に塗り込み、乾燥後一緒にシャワーを浴びてできる限りピグメントを落としてしいまいます。それでもほんの少しピグメントが残って塗装が落ち着いた風合いになります。

油絵の具の黄色と紫をそれぞれ明るそうな面と暗そうな面に塗ってカラーモジュレーション的なことをします。
その後、ドッティング、スミ入れ(ピンウォッシュ)、チッピング等を行って行きましたが、塗膜の様子がいつもと違っていてそれぞれの作業を複数回施しています。

最後に、キューポラのペリスコープがこのままではあまりにも残念なので、細切りにしたカッティングシート(黒)を貼り付けました。

 黒々としすぎていて少々わざとらしいけどまあよしとします。

完成

アルトと三凸
 未完成病からの脱出を狙った制作なのでとにかく完成してよかった!

今回作ったキットは、「タミヤの1/48スケール 3号突撃砲G型」です。タミヤにしては部品を取り付ける角度が曖昧だったり、バリの気配が随所にあったりといまいちな感想を持ちました。古いキットだからしょうがないね。細かい不満はあるけど充分にいいキットでした。

前面の追加装甲のボルトいい

 基本塗装は「水溶きアクリル」で行いましたが、この方法が実に快適な塗装方法だということが実感できたのは、今回の収穫でした。本当に快適です。臭いのことで家族に文句を言われている人にこの技法を強くおすすめします。

お尻がとてもかわいい

 もうひとつの収穫は、アクリル塗料の再発見というか、いままで使い方がわからず水性アクリル塗料を敬遠していたのですが、今回の制作で少しわかったところがあって、これからウェザリング等にも取り入れて行きたいと思えたところでしょうか。

アンテナなあ

 とにかく完成。もっと手を入れたいところもあったけど、完成したからいいのです。

コロッとしててKawaii !

 溶接跡とか鋼板切断面のイガイガした感じとかから追加工作を増やしていきたいなあ。あとフェンダーやシュルツェンをベコらせたりとか。


 ともあれ完成に乾杯。


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