タミヤ 1/48 III号戦車L型 製作記

  三号戦車とキット 

ころころと可愛らしいくせに砲塔の形がパキパキしていてかっこいい三号戦車、二次大戦初期のポーランド侵攻で活躍し、その後ソビエトでT-34に酷い目に遭わされたって逸話も素敵です。



そんな三号戦車は、1/48スケールはタミヤからL型とN型のキットが出ています。(ガルパン登場の三号はJ型で、L型から改造できるようです)

今回はL型のキットをそのまま製作します。改造ほとんどなし。


 組み立て 

タミヤのプラモデルなので、普通に部品を切り出し普通にゲート処理などをして作れば普通に完成してしまいます。

組み立てるその前に車体にネジを切ってしまいましょう。

ネジを切ります

車体のここに穴あけてね、っていう部分に2.5mmのドリルで穴を開けて、M3のタップで雌ネジを切ります。こうしておくと完成した後にM3のネジで完成品を固定できます。M3のタップはモデラー必携の工具ですよ。(詳しいネジ切り方法はこちら


組み立ての注意点としては、履帯をランナーから切り離すときに切った勢いで履帯部品が破損することがあること、履帯の組み立て、ダイキャスト製の車体部品と車体上部の間の隙間、の3点が挙げられます。


 履帯の切り離し 

履帯の部品を切り離そうと、ゲートをニッパーで切るときに、その勢いで履帯の部品が折れてしまうことが2回ありました。かけらがすぐ見つかったので接着してリカバリできましたが、部品の切り出しもできないのかと少々落ち込みました。

しかし、相当慎重に切ってもかけてしまうようなので、折れた部品を見つけやすいようにビニール袋の中で切るなどをしたほうがいいかもしれません。折れた部品が見つかれば、タミヤの黄緑蓋のような速乾性のプラスチック接着剤で簡単に修理できます。


 履帯の組み立て 

履帯は、設計図通りに並べる、タミヤの緑接着剤を流し込む、5分待つ、転輪(車体に接着しない)に巻きつける、で組み立てています。巻きつけた後に転輪や起動輪とタミヤの黄緑接着剤で接着します。

いわゆるロコ組みで、履帯周りが塗装しやすい組み立て方法です。

説明書通りに履帯を並べておく

タミヤの緑接着剤を流し込み、5分放置後に巻き付ける

このとき、事前に3mmのドリルでポリキャップを揉んで少しガバガバにしておくと履帯の取り付け取り外しが楽になります。

 車体の隙間 

ダイキャストの車体下部と車体上部には少々の隙間があきます(うまく擦り合わせれば隙間はできないかもしれません)。

プラ板を差し込んで埋めてしまってもいいのですが、今回はエポキシパテを充填し溶接跡っぽいモールドを入れました。でもあまりうまくいかなかったです。

隙間ができちゃった

また、履帯やフェンダー裏側にノックアウトピンの跡が多数あります。これをパテなどで埋めるかどうかは作り手次第です。僕は今回、履帯のピン跡は消し、フェンダー裏はそのまんまにしました。

マフラー、機銃口はピンバイスで開口しています。で、組み立て終わり。



 塗装 

工程は以下の通りです。基本塗装はラッカー系をエアブラシで、ウェザリングは水性またはエナメルを筆で塗っています。

  • 黒サフを全体に
  • ジャーマングレイ+白で全体塗る
  • ジャーマングレイを暗そうなところに吹く
  • 黒+茶色を汚れていそうなところに吹く
  • ジャーマングレイ+白+さらに白をハイライトに塗る(エアブラシまたは筆)
  • シンナーを全体にふわっと吹いて馴染ませる
  • 水性クリアをデカールを貼る箇所に吹く
  • デカールを貼る(ソフターを使う)
  • つや消しクリアを全体に吹く
  • 水性塗料でスポンジチッピング(ジャーマングレイ+白)
  • 茶色+黒でチッピング(筆)
  • OVMを塗る
  • マフラー、履帯を錆びっぽく塗る(黒下地に薄めた水性オレンジ、赤+黒を流す)
  • テクスチャペイントを足回りに
  • ピンウォッシュ(黒+茶)
  • ダークイエロー+グレーを砂埃っぽく吹いたり弾いたり
こうして書き出すと結構な手間がかかっていますね。僕は強めのカラーモジュレーションを好まないので、のっぺり目の仕上がりになっています。

基本塗装が終わったところ



ウェザリングがほぼ終わったところ

で、完成です。

土台に固定して完成

素組みでもこんだけカッコよくなるんだからいいキットです。



上側の転輪の接着位置間違ってますね。もっと奥だよね。


泥はねを表現しようとして失敗しています。ハネが大きすぎてわざとらしい。


履帯部越しに車体がガッツリ見えます。ここももう少しなんとかしたかった。あとジャッキ台の塗りももう少し頑張れたろうなあ。


いろいろ反省点はあるけど、まあこんなもんで。

模型製作記


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