タミヤ 1/48スケール チャーチル歩兵戦車Mk.VII 組み立て

はじめに

実物について

チャーチル歩兵戦車は旧ドイツ国防軍がヨーロッパを侵略しはじめた1940年(映画ダンケルクの舞台年)にMk.Iが設計され、その後改良が加えられながら1944年(ドイツがまけっぱなしになるあたり)にMk.VIIが生産されています。

チャーチルMk.VIIはとにかく分厚い装甲と、速度は遅いがどこでも行ける走破性能が特徴( WOTで友軍のチャーチルの尻を押した人も多いんじゃないか)と言われていますが、いちばんの特徴はあの変なデザインでしょう。一度見たら忘れられない英国面兵器。いまいちかっこよくないけど実に味わいのあるデザイン。

独ソ米に押されていまいち存在感の薄い英国戦車チャーチルMk.VIIですが、ガールズアンドパンツァーってアニメに登場して、人気キャラが搭乗してることもあって知名度爆上がり。よかったですね。

ガルパンのチャーチルは1/35ではタミヤのチャーチルMk.VIIのキットほぼそのまんま。
  • 防盾の機銃座の形状
  • フェンダー後端の燃料缶
  • エアクリーナの造形
程度の改修でダージリン仕様になるといいます。1/48ではどうでしょうか? やってみましょう。

ネット上の資料

ざざっとチェックして面白かったネット上の資料は以下のとおり。(2018年6月)
模型の資料としては、Prime Portalとかも。

制作方針

2018年5月26日に発売されたピカピカの新製品、タミヤ1/48スケールのチャーチルMk.VIIを下記の方針で作ります。
  • 形状はガルパンのダージリンさん仕様で
  • 従ってクロコダイルにはしない
  • マーキングは適当
  • 表面の仕上げに気をくばる(ヤスリがけは800まで)

制作

ピカピカの新製品
「タミヤさん新しい48AFVのキットをありがとうございます」と3回唱えてから制作開始。今や48でAFVをリリースしてくれるのタミヤだけだもんね。ありがたいですね。

『初手トラックのパテ埋め』は48タミヤAFV定石

 まず履帯裏のノックアウトピン跡をパテで埋めます。この作業はテンションが上がってるうちにやっておかないとサボりたくなるので最初にやるのがいいです。ベビーパウダー+瞬間接着剤で埋めました。


もう引き返せない

 このキット、ストレートに組んだらほぼガルパン仕様になるようです。シャベルなどのOVMは、ダーさん搭乗車にはないので削り取ってしまいます。

車体底にM3雌ネジを切っておきます。
ナット接着するよりも簡単だしナットが外れる心配もない

飾り台に固定するための雌ネジをタップで切ります。M3のタップを持っていると48AFV作る時いろいろ捗ります。

砲塔は戦車の顔ですが、その顔に合わせ目ができてしまいます。主砲の両脇の目立つ箇所にできるのでここは丁寧に消します。このキットを素直に作る際にパテが必要な箇所はここくらいです。

砲塔側面には鋳物表現として凹凸がモールドされていますが、この箇所の合わせ目消しに伴ってモールドが消えてしまいましたので、タミヤパテをボロ筆でトントンして鋳物表現を復活させました。



 足回りはいわゆるロコ組。履帯と車体をバラで組むやつ。
さすがのタミヤ
転輪のパーティングライン処理が見るからに面倒くさそうな戦車だと思っていましたが、驚きの処理不要設計になっていました。そしてさらに驚きの、履帯が一周しない設計。フェンダーに隠れて見えなくなるとはいえ、これは省略しすぎじゃないんでしょうか。納得いきません。

ともあれ、あっという間に組みあがります。ディティールアップだのガルパンだの言わなければ数時間で塗装直前まで組みたてることができるのだからたいしたものです。僕はガルパン仕様にしたいので、少し追加工作をします。

履帯の取り扱いはやっぱり納得いかないなあ。

(20180607)

次:ガルパン仕様に改修

コメント