キッチンスケールの修理

 なにかを修理したい気分になったので知人から奪い取ってきたキッチンスケール。動かない。修理します。

この手のミニ家電が動かない、電源が入らない原因は、ほぼ電池の液漏れによる内部の腐食です。ひっくり返して電池ホルダを開けると……

わーお、派手に錆びてる。丸い緑色のガビガビが電池。刻印が錆びに埋もれてCR2032なのか2016なのかわかりません。故障原因は電池の液漏れで確定。 

あとは、どれだけ内部の腐食が進行しているかで修理可否がきまります。これだけ派手に液漏れしてると、内部もさぞかし錆びてるかと思いきや、

中はきれい
全然大丈夫でした。
電池ホルダと基盤が離れて配置してあるので、電池から浸み出した電解液が他の箇所にまわっていかなかったから、きれいなのでしょう。設計の勝利。

ロードセル(中央に転がってる4つ穴が空いたアルミ角棒、重量センサ)もとてもきれい。


電池を外部からつないでみるとあっさり動いた。つまんないね。
電池ホルダの金属端子の錆び落としをしてやればなおるでしょう。真鍮ブラシとアルコールで端子を清掃しました。

ついでに電池ホルダから、メインの基盤までをつなぐ黒赤2本のリード線は(まずまちがいなく)中の銅線も腐食しているので、新品のリード線で置き換えてやります。
はんだ付け欲も解消

うなれよ俺のはんだごて! と新しいリード線のはんだ付けをしています。
この修理をした理由の80パーセント以上は、はんだ付け作業がしたかったからです。はんだがチュルっと流れる様子を見ることでしか摂取できない栄養が確かにあります。

電池ホルダの金属部は真鍮ブラシで磨いて修理完了。



100gの瓶(別のキッチンスケールではかった)を、修理完了品ではかると100gと表示されています。ばっちり。
修理完了





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