MGアッガイ製作記
まだまだガンプラの品不足が続いていた2022年の夏に、幸運にもMGアッガイを手に入れました。
このプラモは傑作の呼び声高いキットで、以前から作ってみたかったのです。そして実際に作ってみた感想は、「なるほど傑作」でした。アッガイのシンプルだけど力強く、でもどこか可愛らしい造形をうまく再現したキットでした。
以下はこのMGアッガイを、パチ組み(仮組)したあと、ちょっとだけディティールアップし、全塗装仕上げを行った製作記です。
MGアッガイ! |
MGアッガイをパチ組み
ゲート処理をしながらパチ組(仮組)をしましたが、まったく問題なくスルスルとくめてしまいました。タミヤの薄刃ニッパー、カッターナイフ、棒ヤスリ、#400、600、800のペーパーを使っています。 ガンプラ名人はフレームも面だしするそうですが、さすがにそこまではしませんでした。
みっしり詰まったフレーム |
たしか、このころ(2022年秋)に活動休止から復帰した月ノ美兎さんの復帰後の配信をみながら作業をしていた記憶があります。帰ってきてくれてよかったなあと手をうごかしていましたっけ。そんなこと考えながらでもするする組めてしまいます。組み立て指示が曖昧だったり部品がはまらなかったりする箇所はなかったはずです。
いいアッガイ |
サクッとパチ組おわり。実にアッガイですねえ。ちょっと目つきは悪いけど全身のフォルムはかわいい感じ。組むのに要した時間は7時間くらいです。つや消しトップコートを吹いたりスミ入れしたりすれば、たっぷり1日、そしてその後でブンドドや写真撮影などをすればパチ組でも土日たっぷり楽しめそうです。
全塗装に向かって、整面など
僕は全塗装派なので、パチ組みしたキットをバラして、部品の整面をします。今回のアッガイはフレームが入り組んでいるので、バリを取った後にジャーマングレイかニュートラルグレイを吹き付け塗装しながらフレームを仕上げてしまいます。
フレームにはABSの部品がたくさん使われているため、組んだ状態でラッカー系塗料を塗ると割れてしまう恐れがあるので、バラして部品単体の状態で色を塗ります。
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濡れた猫のような |
ここでさらにメタリック系の色をフレームにちょこちょこ置けば、”映えフレーム”になるんでしょうが、完成すると見えなくなるのでやっていません。
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外装はひととおり整面する |
外装部品は整面しヒケを処理します。400、600、800番のヤスリスティックを使いました。単純な形状なので比較的楽に整面処理できるはずなのですが、結構大きなヒケがあり、頭の部品などはパテ(瞬間接着剤にベビーパウダーを混ぜたパテを使用)が必要な部分がありました。
バックパックまわりがさみしいので、動力パイプやスジボリをちょっと追加しました。アッガイのシンプルなかっこよさの邪魔にならないように、少しだけ。穴掘ってハンダボールを埋め込んだりとかも。ほかにディティールアップを施した箇所はツメを尖らせたくらいです。
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ちょこっとディティールアップ |
最後にこれまでの工作でちょっとヤレてきた800番ヤスリで全体を当たってキズを消し、塗装の準備完了です。
塗装
僕は塗装をエアブラシで行います。最近調色に凝っているので、メイン2色は色の源+白黒を使って調色しました。
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調色中 |
自然なトーンバリエーションがついたらいいなあ、と黒を吹いた後に白をだんだらに吹いて下地とします。
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下地 |
続いて、調色したアッガイ色を拭き重ねます。うまいこと下地の白黒を拾ってくれるように少しずつ塗り重ねたのですが、
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なかなかいいアッガイ色だと自賛 |
ほとんどわかりませんね。ほぼベタ塗りになってしまいました。残念。
残念だけど、塗り直しなんかしません。続いてデカールを貼って、水性のスムースクリアつや消しを吹きます。
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ツヤ消えすぎクビ長すぎ |
今回初めて「水性スムースクリアつや消し」を使ったのですが、このクリアを使うとデカールの段差をイッパツで消せてしまうんですね。ちょっとびっくりしました。「消せたはずデカールの段差が、その後のウォッシングで浮き出てくる」ってのは中級モデラーあるあるなんですが、そんなことも起きませんでした。仕上がりはなんともいえないしっとりしたツヤ消しですし、おすすめできる塗料だと思います。
ただ僕の好みよりツヤが消えすぎたので、ウオッシングのときにティッシュペーパーでやや強めにこすってツヤの調整をしています。
で、完成。
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完成! ジャブロー兄弟! |
まとめ
アッガイのシンプルで力強い造形がみごとに再現されています。このデザインが好きなら是非作ってみるべきでしょう。ほぼストレスなしでこんなアッガイができちゃうんだからバンダイさまさまです。
今回の製作ではあまり過剰な情報量の追加せず、素のアッガイを楽しめるように作りました。もう一度作るなら今風のスジボリ、プラチップマシマシで作ってみたいですね。キャンディ塗装とかしたりして。次の再販で買えるといいな。
調色はけっこううまくアッガイの色が再現できてしてやったりでしたが、その後トーンバリエーションをつけるつもりがほぼベタ塗りになってしまったのは残念です。もっと腕を上げなきゃなあ。
あとモノアイシールドをもうちょっといい感じにする工夫をしたほうがよかったかな。でも透明部品をいじるの怖いからなあ。塗装でなんとかすればよかったかな。この点はちょっと後悔しています。
こちらは完成写真で並べたズゴックの製作記です。よかったら読んでみてください
バンダイ MGズゴック製作記
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