調色迷路

プラモ用の塗料を調色してみた記録


 自分用のメモとして。そして素人のやることなのでめちゃくちゃかもしれませんが、誰かの参考になれば。

クレオスの色の源CMY、白(C1)と黒(C2)を使って調色しています。
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 グレー 

CMYKのKは紙の色だと解釈しています。K 0(純白)からK100(純黒)の間のたくさんの明るさのグレーの紙にCMYで色をつける感じ。

 そのK値と白と黒の割合がよくわかってないので、実際に混ぜてみて感触を掴んでみようと考え、白100%から黒100%まで配合量をメモりながら混ぜてみました。

やっぱり圧倒的に黒が強いです。黒一滴入れるだけですごく暗いグレーになる。できたグレーをネットの色見本と比べて配合料とK値を結びつけてみます。

ディスプレイの調整、照明、塗ったプラ板の色など適当なのですが、細かいことにこだわりすぎると先に進めないので、気にせずグレーをレーティングしました。


その結果が↑の図です。黒を入れると一気にK値が跳ね上がってます。予想通りです。ふーん、こんな感じなのね、といった感想。

この横軸(黒の割合)を対数軸にすると下図のようになります。


超適当にやった実験ながら良い直線関係が得られていて、健全な実験だったのではと、ちょっと嬉しいですね。へぇ、相関式作れるじゃんか、と数字をいじって下式を得ました。

黒の配合%=10 ^ ( (欲しいグレーのK値 - 6.25) / 47)

この式で、欲しいグレーのK値から黒の配合量を決めることができます。あくまでも私の環境での式ですが、参考まで。

 色相環 

まあこれもやっとかなきゃいかんよね、ってことで色相環をCMYで作りました。マゼンダとシアンで鮮やかな赤が作れるって信じられなかったし。


実際に混ぜてみるとY+Mでこんなに鮮やかな赤が作れるのかってびっくりしました。そして全ての色がとても鮮やかなことにも驚きました。とても楽しい作業でした。

 Mig-21 コクピット色:FS35237ブルーグレイ 

じゃあ実際に調色してみようか、ってことでMig-21のコクピットの色(キット指定はC337)がなかったので作ることにしました。色の源を使った初めての調色です。

説明書に書いてあった色(FS35237)をEncycolorpediaで引くとこんな色でした。CMYKはC 0.11M 0.03Y 0.00K0.41で、グレーにCMYを入れるかCMYにグレーを入れるか迷ったけど、CMYを先に混ぜておいてそこにグレーを入れることにしました。

色の強さはマゼンダ≒シアン>>イエローと聞くので、C0.11M0.03をC0.5g,M0.2gと読み替えて混合、そこに白3黒0.5gで調整したグレーを入れていきました。が、想像していたよりも大量のグレーが必要になってしまい、実に大量のブルーグレイができてしまいました、具体的には白をひと瓶開けてしまいました。素直にC337をひと瓶買った方が安くつきましたね。


上の写真は、できた色とEncolorpediaの表示色を比べていることろ。キャリブレーションしていないPCの表示色だし、室内灯はホムセンで買ったLED電球だし当てにならないのは承知なんですが、まあ雰囲気出てるだろ、ってことでこの色(1−4)を使うことにしました。


 マキタブルー 

マキタの電動工具のあの青、とても印象的でいい色ですよね。遠目でもイッパツでマキタの工具だってわかるあの青。企業カラー戦略の大成功例でしょう。そんなマキタブルーをプラモに使いたかったので調色しました。

ネットで検索すると出てくる色見本をCMYKに変換するとC0.70M 0.11Y0.00K 0.52でした。

へぇ、Yは入っていないんだと軽く驚きながら調色。C+Mの段階では似ても似つかない感じの色でしたが、Kを入れるとこれがみるみるそれっぽい色味になりました。それで完成、としたかったのですがどうしてもYを入れたくなり、一滴だけYをいれちゃいました。まあYは弱いからほとんど色味はかわらなかったのですが。

メモを見返すと

  • 色の源C:0.74g
  • 色の源M:0.15g
  • 色の源Y:一滴
  • 白と黒:混合したライトグレーを色味を見ながら添加

というレシピになります。いい加減な配合量ですが参考まで。

下がYを少しだけ入れた色

この色はスピナティアの武器を塗装するのに使いました。(30MM スピナティアで現場猫

(20211115)


 P-51Mustang 機体内部色 

P-51(F-51)の機体内部色はタミヤの説明書では黄色と緑を混ぜて塗ってくれという指示になっている。FS番号を調べてみるとFS24151 (こんな色■■)で、C0M0.53Y0.62K0.35 でした。

YにCをちょびっと、と調色し始めたのだけど、Cが圧倒的に強くてメタメタな調色になってしまいました。



結局、↑こんな感じの色になり黄色が足りていない感じがありますがこれで手を打ちました。


実際に吹いてみると↑こんな感じ。

調色時のメモから計算したレシピは百分率で、C3.6M0Y47.3白47.3黒1.7です。計算が間違っていなければ。

(20220304)


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