プラモ作りでカンナがけは重要度の高い工作です。
ユーティリティナイフブレードでプラモ用のカンナを安く自作しちゃおう、って話です。
ユーティティブレードはよく切れる刃物なので、くれぐれも怪我をしないように気をつけてください。またあなたの怪我について私は一切責任をとりません。
カンナがけ
地味に楽しいカンナがけ |
プラモのパーティングラインを消したり、ガンプラのC面を出す時にはカンナがけするのが定跡です。カンナがけの工具はアートナイフや超硬スクレーパーなどがありますが、どちらもちょっとカンナがけできる幅がせまいですよね。もっと幅広の面にカンナがけしたいときがしばしばあります。
ユーティリティブレードを使えば広い面用のカンナがけ工具が作れます。
ユーティリティブレードとは
ユーティリティブレードはカッターナイフと同様に規格化された使い捨て刃物です。カッターナイフに比べて大きくがっしりした刃物になっています。
モデラーの方には「ウエーブのHGユニバーサルカッター」の刃です、と言った方がわかりやすいかもしれません。あの台形の刃物です。
ユーティリティブレード |
多くのメーカーがこのユーティリティブレード規格の刃物を作っていて、チタンコーティングされた高級品から、上の写真のような安価なブレードまでさまざまな種類のブレードを入手することができます。
いま、安価と書きましたが、この写真のブレード1パック100枚で買うと1枚あたりいくらだと思いますか? なんと14円(2021年6月@アマゾン)。100枚で1400円くらい。これは安いでしょう。しかもこの値段なのによく切れます。
詳しく思い出せないのですが、こんな刃がついた幅広カンナがけ工具を最近模型屋でみたような気もします。そして結構なお値段だったような気もします。
ジェネリック幅広カンナをこれで作ったら快適かもしれません。
プラモ用幅広カンナを作る
ユーティリティブレードは二箇所くぼみがある形状をしていて、そのくぼみに3.5mmのネジがジャストフィットします。つまり、3.5mmのネジやビスで板などにがっちり固定できるわけです。
そして刃の厚さは0.6mmです。
「ネジで簡単に固定できる」ことと「0.3mmの2倍の厚さ」がわかった時点で、モデラーにとってはもう勝ち確ですね。あとはプラ板工作です。
プラ板のきれっぱしを接着したり穴をあけたりしてブレードを固定すれば、プラモ用カンナのできあがり。どっかでみたことあるようなカンナ工具ができました。
なんか不恰好ですが、Vtuber(名取さな)の配信みながら20分くらいで作ったものだからまあ許してください。
自作カンナを使ってみる
使ってみましたが、普通にカンナがけできます。アートナイフよりがっしりした刃で安定感がある気がします。アートナイフ0.5mm、ユーティリティブレード0.6mm厚なのでたいして違いはなさそうなのですが、ユーティリティブレードのほうが剛性感があります。
普通にいい |
ガンプラのC面もMGジムカスタムの下腕くらいの広めの面もカンナがけできました。そしてブレードは端が尖っているので細い隙間もカンナがけできます。普通に良い使い心地。十分な性能じゃないかな。
まとめ
ユーティリティブレードに持ち手をつけると、プラモ用のいい感じのカンナがけ工具ができる。
持ち手の工作はプラモデルを作る方なら簡単に作れる。必要なものはユーティリティブレードと3.5mmのネジ2本、そしてあなたの机の周りに転がってるプラ板、ドリルと接着剤だけ。
カンナがけ工具は、少しでも刃こぼれするとまったく使えなくなりますが、この自作カンナは刃こぼれしたら即ブレードを交換できるので気が楽。なにせ1枚14円。
これはいいものなのでは、と思うので紹介しました。
(202106追記:ユーティリティナイフブレードを使った折り畳みナイフがダイソーで300円で買えるそうです。替え刃も何枚か入っているのでそれを買った方がいいかもしれません)
注意
いっちょ作ってみるかって人は、くれぐれも怪我に注意ください。
そして、完成した、「ユーティリティブレードを使ったプラモ用カンナ」は「ものすごく危ない」工具なので、使用する時だけでなく保管にも注意を払ってください。
それではよいカンナがけを。
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