野沢製作所のタガネ(毛彫)の刃を付け直してBMCタガネ相当品に改造しました。
2021年1月現在、スジボリ堂のBMCタガネは品薄でとんでもないプレミアが付いています。アマゾンでは0.15mmが6500円。これは手が出ない。
僕もBMCタガネを何本か持っていますが、この工具は使ってみると、かっこいい、よく切れる、狙った太さのスジがばっちり掘れる、しかもコレクション心をくすぐる、などの優れた点がたくさんあり、人気が出て当然なアイテムといえます。僕も何本か買い増したいのですが上述のようにプレミアつきすぎてとても買えません。転売屋爆発しろ。
ところでBMCタガネにそっくりのタガネが野沢製作所から販売されています。おそらく野沢製作所はBMCタガネのOEM元だと思われますが詳細は知りません。こちらは千円台で手に入れることができます。某所で見かけて反射的にポチってしまいました。
BMCと野沢製作所のタガネ |
届いたタガネが↑の写真。上がBMCで下が野沢製作所(毛彫刃)のタガネです。なるほど瓜ふたつ。
これだけそっくりなのにBMCの使い方で野沢のタガネを使うと全く切れません。試し切りをした時に本当に笑ってしまいました。プラスチックの板にスジボリしようとしたのだけど刃が滑ってしまって(BMCの使い方では)本当に、全く歯が立たないのです。
ネットを調べてみると、野沢ブランドのタガネをBMC的に使うためには刃を付け直さないといけないようです。ルーペで刃先を見て見ると確かに刃先形状が違っていました。
マズい絵で恐縮ですが↑みたいに刃がついていました。BMCと同じような刃付けをしてやればBMCのように使えるはずです。
ちっこいバイスにタガネを咥えて、ダイヤモンドヤスリで刃をつけなおしました。刃物研ぎを語ると恐ろしい妖怪が出ることがあるってマックの女子高生が言ってたので詳細は書きません。普通に研いだだけです。
(やってみようという方へ:BMCタガネの刃を見るとわかりますが、斜めになってる面だけでなく、下面も研磨してあります。BMCの刃を見ながら同じように研いでください)
野沢改BMC仕様タガネ |
刃を付け直したタガネで試し切りした結果です。BMCの使い方でちゃんと刃が立ちバッチリ切れるようになりました。上から1.0、0.7、0.3mmのタガネです。いい暇つぶしになりました。コレクションも増えてご満悦です。
コメント
コメントを投稿