はじめに
1/48零戦21型を作ったのでお友達も作ります。タミヤが同じ48スケールでブルドーザーのキットを出しているので、これは作って並べるしかありません。
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飛行機と並べたいキット |
G40 ブルドーザーは「旧日本海軍が飛行場の整備を行う目的で小松に開発を依頼、「小松1型均土機」として1943年から1945年(終戦)にかけて約150台が生産された」とのこと。生産開始年を考えると、このブルドーザーと並べるなら零戦32型や52型のほうがふさわしいのかもしれないけれど、まあ、よしとしましょう。
制作方針
制作
タミヤのキットだし油断しきって作ってもなんとかなるだろ、と作り始めます。結構ノックアウトピンの跡、肉抜き穴や深めのパーティングライン等ががそこかしこにありましたが、ほとんどはうまいこと隠れて見えなくなるような気がしたので、特にヤスって消したりせずに組み立てています。
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あとから見えそうな肉抜き穴を埋めました |
しかし部品B-20は肉抜き穴が目立ちそうな場所にあるのでのでエポキシパテで埋めてやりました。(A-21裏側のピン跡も消したほうがいいようです)
おおよそ4時間くらいでほぼ組み立て終了。
ヘッドライトは透明化したいところです。ヒートプレスでケースを作りヘッドライトの径に合わせて4.5mmのHアイズで透明化しました。
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お手軽ヒートプレスでライトケースを作ります |
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ケースを整形してHアイズをはめてやります |
全部組み立ててしまうと、履帯を塗るのが難しそうなので下の写真の状態で塗装を行います。
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ほぼ組み立て終わり、塗装へ |
塗装
最近凝っている黒立ち上げでいきます。ミスターフィニッシングサーフェィサ1500ブラックで下地を作ります。
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Doogさんの真似をして黒立ち上げ |
指定のボディ色は呉の軍艦色だったので、ミスターカラーの32番軍艦色(2)に白を少し入れた色で塗装。履帯は銀+黒鉄色で。
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これでもういいんじゃないか感 |
ウェザリング
下回りの塗装が荒れている感じが出したかったので、塩ウェザリングを下回りだけ施しました。
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塩ウェザリングに可能性を感じています
塗膜がやられた感じが出ます |
塩を振りまいておいて、その上からシャパシャパに薄めた白を吹くと……
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うっは、やりすぎた |
ほら、下回りの塗装が荒れた感じに…ってやりすぎた…かな? 白を吹きすぎたようです。まあなんとかなるだろ。
その後パステルで泥水を作り、全体に塗ります。これは僕のおまじないみたいな工程です。
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パステル泥水は僕のお気に入り技法 |
パステルを使ったウォッシングですね。乾いたらすぐ拭き取っちゃいます。
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拭き取っても微妙に残るのです |
上の写真みたいに、ほとんど残らないくらいに拭き取りますが、微妙に残ったパステルの感じが好きなんです。
この後、エナメルのレッドブラウン+つや消し黒でウォッシング。
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ウォッシングは偉大な技法ですなあ |
一気に落ち着いた感じが出て、スミも入ってキリッとしました。
キリッとしたところでチッピングを少々入れ、ピグメントをぐちゃぐちゃ塗り込んだり拭き取ったりして完成です。
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塩ウェザリングやりすぎたのでごまかそうとして
ピグメントもやりすぎ方向に…… |
あと少しだけ転輪に銀をドライブラシとかもしました。
完成
タミヤ 1/48スケール 日本海軍コマツG40ブルドーザー
普通のキットです。ノックアウトピンの跡が多くて閉口しましたが組み立てにくいところもなく、出来上がったらブルドーザーという。
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ヘッドライトいい感じ |
ヘッドライトの透明化の効果は抜群だな、とにやけたりします。
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このやられた感は塩独特だと |
塩ウェザリングはちょっとやりすぎてスケール感がアレな感じになってますが、この技法はもう少し継続して試してみる価値はあるなあ。もっと細かい塩の粒使ったらどうなるんだろう、とか。サビ色のスプレーしたらどうなるんだろう、とか。
48スケールなので同じスケールの飛行機と並べて楽しむのがこのキットの楽しみ方なのかなと思います。
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ダイオラマとか作るべきだと思うのです |
このブルドーザーが配備された時期を考えると零戦21型はちょっとないかな…この零戦の個体は真珠湾で失われてるし。32型の完成品があればなあ、と。いつか作って並べられたらいいなあ。
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「お腹減って動けません」
「君もか。僕もや。ガソリン飲みたいのう」 |
ガソリンがなくて、そんなに稼働できなかったんじゃないかな。このブルドーザーは。悲しいことです。
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48さいこう! タミヤさんありがとう!! |
しかし零戦といえどもやっぱり飛行機って大きいんだなあ、と、零戦とブルドーザーを並べてみるとあらためて感じますね。こんなことができるのが同じスケールでいろんなものが揃うヨンパチの楽しみですね。
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20180520
20190204
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