タミヤ 1/48 T34/76(鋳造砲塔)(3)

ウェザリング

 ひととおり組み立てと塗装が終わりましたが、戦車模型はここからが本番です。
ボロボロになる前の、少しヤレてきた感じを狙ってウェザリングをやっていきます。

チッピング直後
まずはスポンジにタイヤブラックを少し染み込ませたもので車体にチッピングを表現します。

 それを終えたら、パステルを硯で擦って「泥水」を作りそれを車体全体に塗りたくりました。水なのでプラに弾かれてしまいますが筆で揉んでるうちに濡れ広がっていきます。

泥水で覆った直後
全体をパステル泥水で覆ったら、一緒にお風呂に入って泥水をなるべく綺麗に落とします。シャワー浴びせたり綿棒でこすったり筆でチロチロしたりして。こうすると薄いパステルの層が全体を覆って全体の色調がなじむんです。一晩おいたカレー的な。

 そこから筆や爪楊枝などを使ってサビとか履帯の汚れをおいていきます。溶剤系、水性、エナメル系の各塗料、水性色鉛筆、パステル、油絵の具、タミヤの接着剤的なビンに入った墨入れ塗料などなどを総動員してそれっぽくなるように念じながら。やりすぎないように注意しながら。

 色鉛筆でほんのちょっと色をおいてやるとそれまで浮いてたチッピングが急に馴染んで見えたりしてAFV模型って面白いなあとつくづく思います。

狂乱の机上
ウェザリングはいつまでもいつまでも続けていられるけど、調子にのって続けていると戦車模型が廃墟模型になってしまうので、適当なところで切り上げておしまい。
できた

T34つくづくかっこいい。

反省会

キットについて
タミヤ:1/48スケール、T34/76
途中、あやうく履帯を組み立て損なうところでしたが、これは僕の迂闊さによるものでキット自体はきわめて組み立てやすいです。

キレッキレのディティール
ディテールはカリッとしていて、完成するとカッコいいという文句のつけようがないキットです。

この前のめりのフォルムがいい
いや、T34ってこんなにカッコよかったっけ、っていうくらいかっこいい。前に作ったのがややタレットが高い六角砲塔のT34だったからかな。鋳物砲塔の低さと、やや前のめりの砲塔位置があいまってたまらないカッコよさです。

青空と戦車

制作反省会

相変わらず部品は折るし履帯は組み立てに失敗しそうになるし、迂闊なことでした。
砲塔の手すり折っちゃったので真鍮にしてます
 エンジン周りのスリットや網部分はもう少しやりようがあった気がします。メッシュに置き換えとか抜いてしまうとかすれば見せ場になったかもしれません。
ここは力の入れどころだったかも
木箱をルーチンワーク(タンで塗る、木目を色鉛筆で入れる、クリアオレンジでコートする)で塗装してしまったので、妙な高級感が出てしまってます。もっとやっすい木箱として塗るべきだった。


 工作は迂闊で、かつメリハリがないという、いいとこなしなアレです。
 作っているプラモのどこを見せ場にして、どう見せるかっていうセンスと、見せ場を実際に作ってしまえる工作力はそう簡単に得られるものじゃないだろうから、地道にいい作品見たり自分なりにチャレンジしながら作ったりしていくしかないのでしょう。
でもまあ、完成第一ってことで満足です。



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