機動警察パトレイバー 1/48 98式AV イングラム 製作記

1/48 イングラム製作記:パチ組から塗装、完成まで

パトレイバーのプラモを作ります。このキットは実写映画版パトレイバーをキット化したもののようでボックスアートを見ると僕の知ってるパトレイバーとなんかちがうイングラムが描いてありました。でもかっこいいからヨシとします。あとイングラム唯一の1/48スケールのプラモデルだしね。僕ヨンパチのプラモ集めているんです。


正月の暇つぶし

ハコを開けるとバンダイにしては控えめな部品数。
ランナー6枚
見たところこのキットは、ガンプラにおけるMGではなくてHGシリーズみたいなポジションのキットのようです。シンプルで安価なイングラム、その代わり合わせ目とかは目をつぶってくれ、な感じ。

パチ組編

正月の暇つぶし用に買ったのですが、年末年始は親戚づきあいでろくに作れなかった。わざわざアートナイフ持って帰ったのに。

結局、三ヶ日過ぎてからのんびり組み立てたのですが、バンダイのプラモなので簡単に組めてしまいます。説明書通りに部品を切り離してゲート処理して組み立てる。仮組みなしでどんどん組めるバンダイクオリティーです。

注意するところは肩のパトライトのゲート処理くらいでしょう。
ゲートを思いっきり残す
透明部品のゲート処理、失敗してヒビを入れてしまうとリカバリーできません。なので思いっきりゲートを残してニッパーで切り離す必要があります。部品の近くで切断すると、切断面から細かいヒビが部品にまで走ってしまい透明感を損なうことがあるからです。

最近流行りの切れ味がとてもいいニッパーを使っていてもギリギリまでニッパーで攻めるのは怖いんじゃないかな。ヒビ入れた時のリスクが大き過ぎます。

コンパウンドで仕上げます

長めに残したゲートは600でだいたい削り取り、その後800、1000、2000番までペーパーがけし、最終的にコンパウンドで研磨して仕上げます。めんどくさいですが透明部品だからしょうがないです。

にじさんじの麻雀大会を横目で見ながら作っていました。決勝戦あたりでパチ組み終了。(手脚関節を覆うダストカバーはつけていません)
できた!

俺の知ってるイングラムとはちょっと違うけどかっこいい。

わーお、いい感じ

違和感があった顔も出来上がってみるとちょいワルっぽくていいですね。靴の造形もスパルタンでこれはこれでいい感じです。

私は塗装派なので、この後も作業をしなければならないのですが、このままでもいいんじゃないかってくらいかっこいいです。スミ入するだけでもバッチリなのでは?

合わせ目消しなど

顔のど真ん中に合わせ目が来ているのが残念なので接着して合わせ目を消しました。
接着はMr.セメントSを使い、ペーパーがけは(ツヤありで仕上げるつもりなので)1000番までかけておきました。ゴーグルの部品(部品A5)はどうやったら後ハメできるのか思いつかなかったので、塗装時にはマスキングで対応することにしました。後頭部の黒い部品もマスキングで対応。
トサカのカメラ?部にガード部品をつけるよう指示されていますが、これはつけていません。カッコ悪くなるからです。



下肢と胸にも合わせ目が来るので消します。胸は灯火の部品を切り飛ばして合わせ目周りを整えたあと、Hアイズミニなどで適当に灯火部品をでっち上げて復旧しました。灯火保護のバーは0.3mm真鍮線に置き換え。
下肢とモモのパーツはめあい部分は後ハメ加工

掌の合わせ目消すの無理

掌の側面はモールドと合わせ目が入り乱れていて(僕の腕前では)やすりがけだけでは合わせ目を消すのは無理でした。なので側面の棒状のモールドごと合わせ目をやすりとってしまい、その後伸ばしランナーで棒状モールドを復旧しています。

結構めんどくさかったので、顔と下肢だけ合わせ目消しをするだけでもよかったかもしれません。

塗装・汚し

 僕はガンダムは戦闘機、ザクは戦車のように塗りたいタイプのモデラーなのですが、このイングラムはどんなふうに塗ればいいんでしょうか? 答えは当然「パトカー」ですよね。パトレイバーだし。

 パトカーの、あのやっすい感じのパールもマイカもメタリックも入っていないペカペカの白と黒。そんな感じに塗りたいな、と。だからミスターカラーのC1(白)とC2(黒)で塗ることにしました。
白!


黒!

調色もせずツヤも消さずに白と黒を塗るのはなんだか痛快だったのですがこの気分わかってもらえるでしょうか? 吹いていてとてもすがすがしかったです。



乾燥後に最終的な組みたて。ダストカバーは竹串を使うと簡単に組めます。説明書07−3で組み立てる上腕の部品と肘の部品のハメ合わせがゆるかったので07-3のピンにリキテックスのパーマネントマットバニッシュを塗ってハメあいをきつくしています。



はい組み立て終わり。いい感じにペカペカに仕上がりました。
さてデカールを貼っていくのですが、パトレイバーはどんなふうに外装のメンテナンスがされてるのかな、と考えた時に、パトレイバーは目立つ車両だし、パレードに呼ばれたりもするのだろうと想像できるので、
  • パトカー同様にできるだけ綺麗にするだろう
  • 仕事で傷がついたりするだろうけど、即修理
  • 応急修理はカッティングシートみたいなものを貼ってごまかす
のではないかな、と思い白と黒のデカールの細切れを各部に貼っていくことにしました。

見える?


これはスミ入れまでした盾パーツですが、よくみるとちょこちょこ白いデカールが貼ってあります。この「よくみると」っていうのがミソで、ぱっと見は綺麗だけどよくみると補修の跡があって整備員の苦労が偲ばれる感じなのでワタクシは気に入っているのですが、もっと派手にやったほうがよかったかもしれません。


シールとても便利

あとはアクチュエーターっぽい部品にアルミテープを貼り、運転席?の覗き窓に(黒シール+ミラージュグリーンシール(ハイキューパーツ製))を貼りました。

完成

タミヤのパネルラインアクセントカラー(黒)でスミ入れし、茶色系のアクリル塗料で靴とズボンの裾をほんの少しだけ汚して完成。


反省会

 キットは仮組みの必要がないくらいよくできています。トサカなど目立つ部分に合わせ目ができますがyoutube世代の皆様なら動画を参考に簡単に消せるでしょう。



 かっこいいですねえ。あーかっこいい。このバージョンのイングラムは直接的に出渕さんがデザインされたのか僕は知りませんが、かっこいい。左耳のでっかいアンテナとかたまらんです。ケンプファーといい出渕さんは本当にけしからん人です。



 普通に作ってこれだけかっこいいんだから作るだけ得です。
キットには野明のフィギュアも付属します。僕は人形恐怖症の気があるので製作はおろか触ってもいませんが、フィギュアと組み合わせればとても楽しいだろうなと想像します。


完成まで長いことかかってしまいましたが、特に凝った工作はしていません。手が遅くていやになります。製作の反省点としては、パーツの裏側にスケ防止のために黒かサフを吹いておくべきだったかな、とか。



イングラムかっこいいよね。それにあの作品世界も地に足がついてる感じで実に好ましい。コレクションに加えることができて大満足です。

1/48スケールの自衛隊車両と並べたいなあ。
(追記:並べました

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