アメリカの夜を駆けろ! amt 1/25 57Chevy BEL AIR 制作記

 アメリカン・カープラモ amt 1/25 Chevy BEL AIR 制作記 

アメリカンカープラモをご存知でしょうか? 主にアメリカ車をモチーフとして、アメリカのプラモメーカーが製造しているプラモデルです。品揃えのいい模型店に行くと変な形の箱に入った車のプラモを見かけることがあると思いますが、それです。アメリカンカープラモ。

いけねえ‥モノ忘れてた
変な箱に入った車のプラモの例
あるのは知ってるけれど、いろいろな理由で作ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。僕はスケールが1/24でなく1/25だという理由でアメリカンカープラモに手を出したことがありませんでした。
でもSNSがきっかけでアメリカンカープラモについて熱心に発信しているコミニュティを知り、彼らの話していることをなんとなくフォローしているうちに、あれだけの人たちが楽しんで作ってるのだから俺もいっちょ作ってみるか、と考えが変わり文教堂ホビー厚木店の棚を物色していたらこんな車のキットが目に入りました。
photo1. 1957 Chevy Bel Air(実車)

実に趣がありますね。第二次大戦が終わり、朝鮮戦争が終わり、ようやく訪れた平和を享受しようとするアメリカに現れた豊かさの象徴でしょうか。スモールブロックV8を載せたトライファイブシェビーの末弟、57年式シボレーベルエアです。

この車でのんびり夜の街を流したら楽しかろうな、と買ったのがこのキット。

amt 1/25 chevy BEL AIR
amtのベルエアのキットです。キットの完成品がパッケージになっていますが実車の雰囲気がよく出ています。

 組み立て 

アメリカンカープラモは作るのが難しいとよく聞きますが、僕に組み立てられるのでしょうか。組み立ての様子を詳細に…といきたいところなのですが、写真を紛失してしまったのです。バカですねぇ。

ランナー
箱を開けると普通に部品が入っています。上写真はたったいま撮ったこのキットのランナーです。なんとなくバリが多そうな気配がこの写真からわかるのではないでしょうか。実際バリだらけでした。
でもまあ、カープラモに限らずプラモってバリがあろうがなかろうがひととおりペーパーをあてるじゃないですか。バリはなくてもパーティングラインは絶対あるんだし。だからそんなに気にはならなかったです。
ボディはこんな感じ。まったく悪くない。
シャシも問題ないです。ボディとの嵌合も特に問題なし。普通。だからいつも通りに淡々と作りました。
ハンドルを真鍮線と洋白線で作り直したり、
エンジンフードの飾り、ミサイルランチャーみたいなのをアルミで作り直したり、そんな感じ。
あと、フロントバンパーの補助灯が透明部品じゃなかったので、くり抜いて透明部品(Hアイズ)に置き換えたりもしました。

 山場 

アメリカンカープラモといえばエンジンなのだとか。
ヘッドカバーのシボレーの文字が実にシャープです。シボレーのエンジン色にしては黄色味が足りないですが、オイルで汚れた実車の写真を参考に調色したらこうなったからこれでいいのです。
オルタネータのブラケットを真鍮板から作ったり、エキマニの取り付けに七転八倒したり、プラグケーブルを配線(ファイアリングオーダーを調べるのにまた七転八倒した)して、エンジン完成。
Small Block V8 283cui PowerPack Engine

シボレースモールブロック283cui (4640cc)エンジン、エアクリーナーの形状から考えて4バレルキャブを一基搭載した220馬力のPowerPack仕様。70年前に220馬力です。ヤンキーがV8好きになるわけだ。
かっこいいですね。V8エンジン。あれこれ調べながら工作するの実に楽しかったです。アメリカンカープラモ最高では?

脱線しますが、もう30年くらい前に「アメリカの土曜の夜」(スーザン・オーリアン著)という本を読んだことがあって、その本は普通のアメリカ人は土曜の夜をどう過ごしているのかを取材してまとめたものなのですが、その中にクルージング(ドライブ)をする若者を取材した章がありました。

スーザン「じゃあただ車を走らせるだけなの?」
若者「そう。目的地もないし、スピードも出さない、徒党も組まない。ただ独りで土曜の夜の街をゆっくりクルージングするんだ」
(記憶頼りですが、こんな内容でした)

このクルージングの章が忘れられなくて、プラモ屋でキットを探した時に「僕がクルージングをするならこの車がいいな」と考えこのキットを選んだのです。そして夜にひとり黙々とこのキットを工作している時に「まるでクルージングじゃないか」と思ったものです。

さて、エンジンはできた。


インテリアもできた。
ボディは上にあげた実車写真の印象が強かったので、その色を(色の源CMYと白黒)調色して塗りました。上写真は乾燥後に研ぎ出してる途中。
ボディの研ぎ出しも完了。
古いアメリカンカーの見せ場であるクロームメッキの再現ですが、いろいろ試してMr.メタルカラーのクロームシルバー+こすって銀さんで挑戦しました。
結果はあまり芳しくなかったです。テストしたときはこすって銀さんのパウダーが食いついてくれたのですが、本番だと銀さんパウダーが滑ってうまく乗らなかったのでメッキ感が出ませんでした。修行が必要です。

 完成 

最終組み立てをして、完成。
はじめて作ったアメリカンカープラモ、部品の取り付け場所や角度が曖昧な箇所が多々あり面食らいますが、仮組を繰り返すことでなんとか形にできました。

内装にこんな派手な色使って、運転中に目障りじゃないのかしらと心配になるインテリアです。 サイドモールなどのクロームメッキの再現はまた別のキットで挑戦したいです。

テールフィンの力強さと、下方向に曲がっていくサイドモールの取り合わせがたまらなく美しい。こんな車で夜の街をゆっくり静かにクルージングしたいものです。

完成直後にベルエアを肴に一杯やっているところです。甘露。
つまみは「アニメmono」と「天狗の横綱あられ」さんのコラボ商品「ひねりあげ」です。うまい。

アメリカンカープラモ、タミヤのような組み立てやすさはたしかにありませんが、おちついて作業すればそれほど気にならないでしょう。我々の持っている高価なニッパー、ピンバイス、タガネ、紙やすりあれやこれやの工具はこういうキットを組むときにこそ真価を発揮するのかもしれません。もちろん我々の経験も強い味方になってくれます。

そして組み上がるとまごうことなきアメリカ車。デザインも背負った物語も、日本車とは全く違った車が目の前にあらわれます。とてもいい。


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このページを読んでアメリカンカープラモに興味を持たれたら、
ルボランウェブの連載、アメリカンカープラモクロニクルが大いに参考になるとお勧めします。

また、ブルースカイというSNSの "#アメリカンカープラモ" タグ内でモデラー同士が交流しています。ぜひ一度覗いてみてください。

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